森の生き物
実際に井村屋社員がアズキキングの森へ足を運んで、森に住む生き物たちを撮影してきました!ここで紹介している以外にも森にはたくさんの生きものが住んでいます。
池の中、土の中、落ち葉の下、木の上・・・ぜひアズキキングの森へ足を運んで季節の生き物たちを探してみてください!
雨の日は足元が滑りやすくなっておりますのでご注意ください。
昆虫
クロコノマチョウ
林や森の中の薄暗いところにいる大きめな茶色のチョウ。林の中を歩いていると、突然飛び出すことがある。もともと暖かい地方にいる昆虫で、本州南部の太平洋沿岸までしか分布していない。成虫で冬を越すので、春のはじめの温かい日にも成虫が観察できる。
ルリタテハ
夕暮れや曇りの日に、翅を開いて地面に止まっている姿が観察できる、モンシロチョウよりやや大きめなチョウ。飛ぶのが速く、いったん飛び立ってもすぐ近くに戻ってくる。黒から茶色の地色の翅にルリ色の帯が特徴的なチョウ。
セスジツユムシ
もともと木の上に生息しているキリギリスの仲間で、背の高い草地でも見かけることがある。キリギリスより小さくて弱々しい。細長い翅が特徴で、背中に体にそって茶色の筋模様がある。夏から秋にかけて成虫を見ることができる。オスは、チッチッチ・・・と鳴く。
シオカラトンボ
夏のはじめから秋にかけて平地の水田やため池などで、よく見かける青白いトンボは、たいていこのトンボのオス。子どもの手のひらサイズ。メスや、羽化してすぐのオスは、黄色から暗いだいだい色をしている。「むぎわらとんぼ」とよばれていたこともある。
アキアカネ
「赤とんぼ」と言われているのは、このトンボのこと。シオカラトンボと比べてやや小さめ。夏のはじめにトンボになったアキアカネは、暑い夏は高い山で過ごし、涼しくなった秋に里へ降りてくる。夏のはじめは、体が黄色からだいだい色だが、里へ降りてくる秋には、体が赤くなっている。
キタキチョウ
林の縁などの開けた明るい所でよく見かける小さな黄色いチョウ。一年のうちに数回成虫が現れる。季節によって翅の模様がちがう。成虫で冬を越し、冬でもとくに暖かい日には、飛んでいるのを見かけることもある。
鳥類
コゲラ
日本産のキツツキの仲間では最も小さい。平地から山地の林に広く生息する。「ギィー」という声を出しながら幹や枝を利用しながら餌となる昆虫などを探す姿をよく見かける。
ルリビタキ
オスは背中のルリ色と脇腹のオレンジ色のコントラストが美しい。三重県では冬に見かけることが多い。里山のスターだが、メスはちょっぴり地味。
カシラダカ
冬鳥としてやってくる。林の周辺の明るいところでよく見られる。冠羽(かんう)と呼ばれる逆立った頭部の羽がおしゃれポイント。
マヒワ
冬鳥として渡来する。全長12cmほどの小さな鳥で、黄色を帯びた羽毛が美しく、かわいい。ハンノキ類の実が大好き。
ジョウビタキ
冬鳥。住宅地でも見られる。オス・メスともに翼の白斑が目立ち、「紋付(紋付)鳥」と呼ばれることもある。
イカル
三重県では1年中、見られる。「キィーコーキー」とも聞き取れる大きな声でなく。黄色い大きなクチバシがトレードマーク
植物
ドクダミ
名前に「毒」とあるが、この植物に毒はない。6~7月頃に花を咲かせる。ドクダミの花には、花弁も萼片もなく、4枚ある白い花弁のようなものは「総苞片」という。ドクダミの花は、黄色い穂の部分。この穂をよく見ると、黄色いツブと、白い糸状のものが見える。黄色いツブが雄しべ、白い糸が雌しべで、小さな花がたくさん集まって穂になっている。葉はハート型でかわいいが、匂いは独特。そっと触って嗅いでみよう。
アセビ
4~5月頃、スズランのようなつぼ型の、小さな花を鈴なりにつける。冬でも葉が緑なので公園などに植えられることも多いが、もともとは山の尾根など、乾燥しやすく岩の多い場所に生える。成長すると高さ4mにもなる樹木。花はかわいらしいが、有毒植物。馬が食べると苦しむことから、漢字では「馬酔木」と書く。シカなどの野生動物もアセビを食べないので、シカが多く生息する山の尾根では、アセビばかりが残っていることがある。
※動植物の解説にご協力いただいたのは、三重県総合博物館(MieMu)学芸員の皆さんです。
MieMuでは三重の豊かな自然や歴史、昆虫などの展示を行っています。